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2013年3月21日木曜日

ひとのときをおもう。

とは某タバコ会社のキャッチフレーズ。
個人的には、
自分が思うほど人は自分の事を思ってくれてはいないと思うわけです。

そんなことを、お客様商売を生業にしている人間が
口にしてはいけないと思うわけですが。

美容師人生において、
延べ40000人を超えるお客様に
出会う機会に恵まれて生かされてきた中で思うことは多々あります。

常々、お客様に触れながら思うことは上記の寂しい一言に集約されます。

しかし、
だからこそ、
目の前のお客様の求めておられる何か。
を知るために意識を集中するわけです。

人は自分が相手を思うほどに、
自分の事を思っていてくれてはいないと知っているがこそ、
もしくは、そう知っているがゆえに、
更に、相手や物事を強く思い、時に念じ。
それがゆえに、
深い喜びや安心を知り、
時に傷ついたり、気や心を病むのだと思います。

だから、
せめて美容室くらいは。
と思って仕事をしたくなるわけです。

髪を切る行為は意識して行うことが可能な排泄行為と言えると思います。

身体の一部ではあるものの血が通っていない以上、
呼び名は「角質」なわけで垢や爪と一緒であるわけです。

気にならなければ、
放って置いても生死に関わることは稀です。

しかし、
気になれば気になり
気にしなければ気にならないわけです。

そこに拘ればこそ気に入った髪形になれば喜びや力が生まれ。
拘ればこそ悲しみや怒りが生じるわけです。

作り手とて然り。

こだわればこそ一人のお客様に思いを傾け、
それが伝わるほどに新たなお客様との出会いが生じ。
己の手の早さや気持ちの振り分け方に驕りが生じれば先が見えず。
焦り、戸惑い、迷うわけです。

お客様の一度のカットに割いていただく時間と同じように、
美容師が取り分ける時間にも限りが有ります。

仮に同じ一時間を持ち寄るならば、
お互いにメリットがあればこそと思います。

お互いに必要とする存在に切ってもらいたい、
もしくは切りたい。

という精神状態であるべきだと思います。

その感情が強く作用したために、
店舗を分けました。

勝手な考えですが、
自分の限りある時間を、
僕じゃない誰かでもいいと思うお客様に使いたくないのです。
僕じゃなきゃいけないお客さまの為に、
僕の時間は使われるべきなのです。

とはいえ、
aimableでなければ解消できないであろう、
「何か」も存在するはずです。

aimableに学びに来ているスタッフも
自分でなければ確立し得ない仕事、必要とされる存在を目指して集って、
精進しています。
その道のりの手助けをしていただければと思い、
1Fのaimable aimeの価格設定が存在します。

つまるところ、
人を自分が思うほどに、
相手が己のことを思っていてくれなかったとしても、
さほど問題ではないわけです。

自分が相手や物事を強く思う。
その気持ちこそが、
自分自身の生きる糧となり、
更なる飛躍へと導くものと信じれる何かへ昇華するのだと思います。

なんつって、
実は自分の傷を一緒に痛がってくれる、
誰かや何かを探しているだけだとは思いますがね。

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