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2010年9月13日月曜日

家訓。

とは藤倉家の事ではありません。

aimableで働く上で必要な心構えが書かれているものです。
今までのブログとかぶるところもありますが。
覚書程度に転記させていただきます。

しかし、いかんせん内輪向けの内容なので、
書き方に疑問や憤りを感じる方もいらっしゃるかとは思います。
aimableは
こういう人間の集団なんだ・・・。
程度にご覧ください。




aimableに必要な人間

技術云々の前の段階でストップしているレベルの人間ではなく、
その前の段階の細かい仕事や考え方については、
自分がやるのが当たり前くらいに思って、
何の疑問もなく全ての作業、雑用についても自ら動ける人間である事が大前提。
そして、
やってもらった事に対して素直にありがとうが言えて、
人にやってもらった事で自分が助けられているという
純粋な感謝と敬意をもてること。

さらに全てのスタッフが、
それぞれ周りのスタッフの為に何が出来るか、
その為に自分がどう動くべきかを、
言われるまでもなく自覚・実行できる人間でいること。

それが出来て初めてうちで働く資格があるということを
忘れないようにしてください。

同じお店の中で働く中で、全ての作業について不公平は許さないし、ランクを利用したエゴも許さない。

そんな事をしなくても、
本当に努力をしている人には人は勝手についてくる、
あえて言葉にしないと出来ない、やらない、やれないという事自体そのものが、
あまりにも低レベルで時間の無駄だから、
その辺はそれぞれの立場において自分で考えるように。
どこにでもいるような、
自分はこんなに頑張っているとか、
こんなに大変だとか言う人がいるけど、
頑張るのも、大変なのも、
当たり前の話で、
そのこと自体に不満があるならば、
いますぐに美容師なんてやめたほうがいいし、
何よりも、
自分達よりも比べものにならないくらい必死に
頑張っているかもしれない他の美容師や、
お客様に対して失礼以外の何物でもないといことを本気で考えるように。


しかも、
「自分はこんなに○○してるのに」って言う奴に限って、
誰が見てもその頑張りや大変さなんて、果てしなく大したことない事がほとんどで、
そういう事を言うって事がどれだけ恥ずかしい事なのか自体を
理解していない事が多い。
そのような事実すべてが本当に恥ずかしいという事を、
今回うちで働くことをきっかけに、自覚するように。


大変さをアピールする暇があるなら一秒でも長く練習する。
人の粗を探す暇があるならば一秒でも長く勉強する、

美容師は日々、お客様の為に己の腕や知識、
人間性を磨く事に苦痛を感じてはいけない。
美容や髪の勉強はさることながら、
美容師は一般常識がないと言われることがないように、
日々、意欲的に様々な情報に興味を持ち知識として蓄えて、
確実にお客様との会話に反映出来るようにする。

ファッションセンスがある美容師を美容師の評価とする人は、
勝手に都内の有名サロンに行く。

でも、そのセンスにそれ以外の一人間としてのセンスを求める客層は、
とっくにそういうサロンの程度の低さにウンザリして
他人に言っても何のステータスにもならない個人店に来る。


そのくらいに今のお客様は美容師に対して知識という面で多くを求めている。

自分のレベル以上の知識と見解を持った美容師を探し、
やっとうちの店にたどり着いたのに、

誰かの非常識な行動一つでそのお客様をガッカリさせるような事は、
絶対に許しません。

そんな事実を受け入れる訳にはいかない。


髪が切れたら美容師としてオッケーだと思うならチェーン店に行け。


aimableにはそんな美容師はいらないし育てる気持ちもない。


自分の技術はまだまだで、
自分よりも上手い美容師なんて腐るほどいる。
シャンプー一つ、マッサージ一つとっても、
電話の応対からお出迎えの時の表情や態度、
全てにおいて
誰よりも上を目指し、意識して努力しない人には、
お客様はつかないし、ただの美容師で終わる。



そんな美容師を育てるために1階の店を作ったつもりはないから、
誰もが自分自身に一番厳しい人であってほしい。

そこまで仕事を好きになれる人間でなければ、美容師でいてはいけないのか。
そうは思いませんが、
出来れば好きな人の方が色々な面で良い結果になるような気がします。

例えば、体力的・精神的に限界の状態で働く時、
極度の緊張感や高揚感の中で働く時、
自己鍛錬や練習の際に目標を見失いそうになった時、
好きで仕事をしていれば乗り切れる。
というわけではありません。

問題は、
仕事を好きになる上での動機付けだと思います。

何のため。
誰の為に。

働くのか。
あるいは、
仕事を好きだと言えるのか。

そこが一番の境目であると思います。

ただ、
美容の仕事が好きだ。
ではぬるい気がします。

否定しているわけではありませんが。
きっと、後々に辛くなると思います。

人間、一人の気持ちや力はもろいものです。
逆に、そう思わない、思えない人は周りの人に助けられながらも、
助けられている自覚が無いだけなのです。

誰かの為に髪を切る、綺麗にする。
喜んで頂く。
その為に、日々鍛練をする。
練習や勉強をする。

いつか出会うかもしれない誰かの為に、
その方の喜びや笑顔や感動の為に日々努力をし、
美容のみならず色々な事を吸収して
他人から魅力的に見える為の自分磨きをする。

そのようなバックボーンがあってこその「好き。」ならば、
ただ、「仕事が好き。」だけではなく


第一印象で染み出るような仕事への情熱や熱意、魅力へつながり、
人やお客様を引き付け、
さらなるお客様の可能性の為に、
自分に厳しく居られる美容師になれるはずです。

そうすることは、時に辛く苦しく投げ出したくなる事もあります、
結果が付いてこないことだっていくらでもあります。

そんな時に、誰かの為の努力が好きな自分がいれば良いと思います。
そこに自分の見栄や陳腐なポリシーは存在しないので、
いくらでも新しいやり方を試せます。

それも、どこかの誰かの為の自分だと思えてくるはずです。






aimableのやり方やスタイルをみて、褒めてくださる方や、
意見をくださる方は沢山いらっしゃいます。


どうして思いつくのか。
怖いと思わないのか。
失敗した事は無いのか。
など。

新しい方法を思いつくのも怖いと思わないのも、
全ての理由はそこに自分が無いからです。



サービス業の「サービス」は直訳すると「奉仕」

「奉仕」とは
報酬を求めず、また他の見返りを要求するでもなく、
無私の労働を行うことを指します。

そこに「私」や「己」は無いのです。


むしろ、「奉げる」ことのみならず「仕える」わけです。



僕が好きな単語の一つは「奉仕」です。
サービス業だからだけではありません、

「奉げる」と言う常用外の漢字は、
美容師に大切な「手」を加えると「捧げる」となるわけなので、好きです。

己の鍛錬や努力を手を通して捧げるという、
仕事の奥深さや大変さを深く考えるよりよいきっかけを与えてくれる単語です。


そして、
失敗を気にしないのも失敗は「失って敗れる」と書きます。

何か間違いを犯した際に、そこから何も学ばなかったとすれば、
それは勉強するせっかくのチャンスを「失う」事になり、
人生の汚点にしかなりません。

しかし、
そこから学ぶ事が出来るならば、それは立派な経験となります。

「失敗」という考えが無いのも自分の見栄やポリシーの導くところの「好き」からくるような仕事への愛情ではないからかもしれません。

aimableで働く上で、そのような考えを持って働いてもらいたいです。
そして、
そのような気持ちで働く人にとって働きやすい職場を作りたいと思います。


職人:しょくにん
大工・左官・飾り職・植木屋などのように、
身につけた技術によって物を作り出したりする職業の人。


職人(気質):しょくにんかたぎ
職人に多い気質。
自分の技術に自信をもち、安易に妥協したり、
金銭のために節を曲げたりしないで、
納得できる仕事だけをするような傾向。

「職人」と聞くと何をイメージしますか?

普通に「職人っぽいよねぇー」などと言うのは、
職人気質の職人を指すのであって、
いわゆる、「職人」を指すのではないという事。

職人気質の職人はうまく生きていくのは下手でも、
人生を楽しむ事は上手。
なのだと思います。

日本では、
現在そのような職人気質は絶滅しつつあるように感じます。
間違った成果主義の横行により、
まじめな職人さんほど生きづらい世の中に
なってしまっているのではないかと思います。

ヨーロッパでは、
職人さんは大切にされている印象を持ちます。

そのおかげで職人さん側もプライドを持って働けています。

その相互関係が、職人の仕事の価値を更に高めているように感じます。

特に、ドイツにおいては「マイスター」制度が昔からあり、
(現在では時代の流れでごく限られた職種にしか残っていないですが)

ほとんどの職人さんが10代半ばにはその道に入っているようです。

日本も昔は丁稚がありましたが、
現在は、あまり聞きません。

美容・理容業界は、
その中でも結構最近までその制度が残っていた業界です。


僕の父も、住み込みの修行生活をしていたそうです。
日本の美容師事情は、しばらくは衰退の流れです。
お客様や仲間のスタッフに、
憧れを持たれながら仕事をする様な美容師さんの存在が
少なくなってきたからです。
しかも、最近の雑誌presidentのランキングでは
美容師の所得ランキングは下から4番目。


職人気質。だけが理由ならば格好も付くのですが、
それだけが理由ではないです。

労働環境の苛酷さと給料とのバランス、
しかも、
人との付き合いが9割の仕事なのに、
「人間とのかかわりに順応できない人間」
しか育てられないような環境で働く事を強要されれば、
人間だれでも病んでしまします。

とあるデータでは、
年間100人近くの美容師が自殺をしているとか・・・。

しかも、その原因の7割が鬱を伴う心身症。

「心」を強くするのは本人。
しかし、
本人の経験がその「心」を強くするのだとすれば、

周りの環境、
特にその経験に深い影響を与える
「人間」という存在はとても大事だと思います。

特に、美容師は人間的に魅力的である事が必要なはずです。
美しいもの、綺麗なものを造り出すのに、
期待感の感じられない美容師が現れたらお客様はがっかりです。

先のとがったブーツや黒ずくめの・・・・。
いわゆる美容師さんが苦手なのはそこです、

期待感を上げるために外見で誤魔化そうとしているから、
ぱっと見た時になんとなく、
ちぐはぐ。
喋ってみると、
違和感。

「良い人間」に磨かれないと、
「良い環境」に身を置けず、
その結果、良い経験を吸収できない人間になる。

悪い環境で覚えた事と言えば、

捉え方の間違っている「お客様から魅力的に見えるように。」という感覚


だから、
気付かないうちに、
中身よりも格好つける事に重きを置いてしまいがちになる。

逆効果です。





見た目が良ければよいほど、
期待すればするほど、残念でならない結果になってしまいます。

きっと、
そうでない場合は、
小奇麗にしていて笑顔が素敵なだけで、
とても魅力的に見えるはずです。

aimableでは勉強に来る子やスタッフに事あるごとに、
「素直」でいてください。と言います。

真っすぐでなかったり、
格好をつけようとする癖が付いている人間は、
徹底的に叩き直します。

格好つけることは、
ある意味お客様を見縊っている、
あるいは冒涜行為にも等しいです。

素直であればこそ技術や接客を含めて、
全ての事がすんなり修得できます。
それは、
お客様によりよいサービスをするために役立ちます。
その結果、
お客様の為になります。
自分がお客様を担当する事になった時にも、
素直であればこそ自然と素敵なお客様に囲まれる美容師になります。

格好つける事は、
自分の勝手なレベルでお客様の価値をきめつけている事になると思います。

職人気質の美容師を目指すならば、
よりよいものを求めるお客様を、
よりよい腕で呼びたいものです。

そして、

美容師としてaimableで働く事を選んだ以上は
自分の為に時間は無いと思って下さい。

なぜなら、
見たり聞いたり経験することすべてが、
これから触れることになるお客様全てに、
どの様なカタチで提供できるのか。
接客でなのか、
接遇でなのか、
ヘアスタイルでなのか・・・etc
考える必要があるからです。

だからこそ、
美容師として生きる。という表現よく考えてください。
それを人はストイックだと言いますが。

好きでやっている仕事なのですから、それが当たり前です。




2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

久しぶりの藤倉節でしたね(笑)

あまりに熱い藤倉節に、つられてコメントまで書いてしまっています^^;

いつからでしょうか・・・
私個人、こういう話を『ウザイ』と思うより
『羨ましい』と感じるようになったのは・・


上司や先輩に恵まれているな~なんて感じたのは私だけなのでしょうか(笑)
少なくとも私のいた職場よりは、人が育っていける環境は十分整っているように思えました・・

目の前のお手本となってくれる人間が、どんなにすばらしい賞をとった美容師さんだったとしても、どんなに成績のいい美容師さんだったとしても『人間性』で共感できなければその人はその他大勢の人に過ぎませんから(笑)

近すぎて忘れてしまいがちですが、目の前に有言実行のオーナーが1番いいお手本なのではないでしょうかね^m^


井の中の蛙、大海を知らず

私が20代の時に教えてもらい
今となっては日々の励みになっている言葉です


美容師の概念を根底からひっくり返す藤倉オーナーのファンとしては、新しいスタッフさんの今後が益々楽しみになりました(^u^)

みなさん頑張ってくださいね♪

aimkamiyui さんのコメント...

匿名さん
コメント有難うございます。
暑苦しい藤倉節の間違いでは・・・・?

井の中の蛙...

僕も過去に60歳も歳の離れた先生にいただいた言葉の中にありました。

これからどれだけ大きい池に出来るのかはわかりませんが。
出来るだけいろいろな経験をしてもらえればと思っております。

今後とも末永くお付き合いいただければと思います。