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2010年4月1日木曜日

不景気の兆し。

景気が悪い、あるいは不景気と言われ始めてからしばらく経ちますが、

実際は、
どうなんだろうと、

経営者になってから考える機会が増えたように感じています。

僕がサロンに立ち始めたのは17年近く前。
父の下で働いていた時、
まだ世間はバブルの名残りが多少はあった様に記憶しています、

不景気の兆しはどこで測るか。
きっと、人の心の豊かさに比例する気がします。
心が貧しくなったり、
病んでしまったりすると、
意識しなくても人との関わり方に差が出ると思います。

当然マイナスの方に。

必要以上に人と接しなくなったり、
相手を知ろう、自分を知ってもらおう
という努力が無くなったり。

理解してもらえなくても
あきらめることで落ち着いてしまったり。

きっと、
今では当たり前になってしまっているような、
些細な事がきっかけで
不景気は始まって行ったのではないかと思います。


心の貧しさが一般化すると、
人に関わることへの面倒さが加速した結果に
実店舗での消費は減っていきます。

時代の進歩とともに人と顔を合わせなくても、
モノを手に入れる事が可能になり、
仕方がない事かも知れませんが、
価格競争の結果として実店舗の減少に繋がっていきます。


するとますます人に会う事は減っていきます。

サービス業はさすがに・・・。
なんて言うのも昔の話かもしれません。

例えば、
コンビニ、ファミレス、大規模販売店。
サービスを期待した事がありますか?
(ここで言うサービスは接客や接遇、気の利き具合を指します。)
多くの方がきっとないでしょう。
僕もありません。

なぜか?

するだけ無駄と感じるからです。

きっと、そこに働く人は雇用の際に教育された時は、
理想のサービススタイルを伝授されて現場に出るはずです。

しかし、周りの仲間がそこまで熱意をもって働いていなければ、
維持する事は難しいかもしれません。

そして、
サービスを期待をして来店する方が少なければ、
むなしさを感じるかも知れません。

そのような状況に置かれて、維持できる人がどれほどいるのか。
きっと厳しいでしょう。


それで満足できないお客様、

つまり、

モノの受け渡しのみで満足できないお客様は、
百貨店や専門店に足を運ばれます。
ほとんどの場合が市場実勢価格より高い金額で買い物をします。


その事実を考えた時に、

・心の豊かさを求める人と見る

か。

・わざわざ高い買い物をしている損な人と見る

か。


後者と見る方はある意味では上手な「いまどき」の人なのかもしれません。

例えば、
買い物の際にネットで最安値を検索し購入した時の達成感はあるでしょう。
それは賢いやり方だと僕個人は思います。

しかし、そこに人と人のやり取りが無い事には違和感を覚えてしまいます。


わかりやすく言うと、
一時的な達成感で終わってしまうような気がするのです。
そして、
全てを自分本位で進められることへの不安感が消えません。


きっと、
そのような業界関係者の方たちも、
同じように考えたのではないかと思います。

あるいは、
便利に買い物をしながら上記の様な不安感を持つ人たちが多くなったのかもしれません。


何が言いたいかと言うと、
最近のネットの買い物サイトには必ずと言っていいほど、
口コミや感想を書き込む欄があり、
公開されています。

そこには、
商品の良し悪しだけに止まることなく、
メールでの対応態度や、
到着までのスピード、
そして、
梱包の良し悪しまでが細かく記されています。

つまり、
心の豊かさを犠牲にせざるを得ないほど不景気になっているという事です。

経由したり介したりするツールが便利になったり安価になっただけで、
元来からある「口コミ」によって左右されるような
ある意味で人間特有のものは変わっていないという事です。

賢く買い物をしてるつもりでも、
回り回ってもとへ戻っているのかもしれません。

人から買いたい。

人とかかわりたい。

どこかでは思っているのかもしれません。


心の豊かさが求めるものが高くてもそれが叶わない。
心の豊かさが導くものや事柄を叶えるために、
何かしらの犠牲を払わざるを得ない状況が不景気なのかもしれません。


では、
そこを犠牲にしないで済む、
前者のチョイスをするお客様の層はどのくらいなのか?

答えを考えるまでもなく少ないと言えるでしょう。
相次ぐ有名百貨店の規模縮小や合併のニュースが物語る通りです。

富裕層の減少やら平均年収の止まらぬ下降が原因でしょうか?
百貨店のサービスは丁寧すぎて古臭いからですか?
きっと、どれも違うと思います。

最初に書いたとおり、
心にゆとりが無い育ち方、環境が作った心の貧しさが不景気の気運を呼び、

不景気の招く状況が取り巻く環境しか知らない子供たちが大人になり。

皆にゆとりが無い自分本位の大人ばかりの世界を見た
次世代の大人たちが諦めを抱えて育って行く結果が
さらなる不景気を引き起こす。


百貨店の縮小・減少は、
単なる合理化や生き残りでは説明できない何かがある。
としか思えないでいる自分をおかしいと思いながら続きを書きます。

最近、不景気の二番底の可能性は減っている。
との見解が見え隠れするような新聞記事が目につきますが。
このままの状態で回復する事は考えづらいですが、
回復したと見せかけて、
きっとバブル時期と同じような結果を引き起こし、
次に来る不景気は更にひどくなるような気がします。



そこを見越したつもりになって解決策を考える時に役立つのが、

「専門店」と名が付くお店の増加です。

なぜ、
最近「○○専門店」が多いのか。
それは、

きっと、
一般的には顧客の獲得がメインだったり、
似てる業種の中の差別化が目的であったりするのだと思いますが、

一番の理由は、

数少ない「心の豊かさを大事にする客層。」

を取り込むためであるべきではないかと個人的には思います。
つまり、
専門店化することのメリットは、
人と人との繋がりの上でモノを買いたい、サービスを手に入れたい。
と思っている客層を獲得するための一番簡単な方法かもしれません。

しかし、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
既に専門店化された中でも価格差の二極化は始まっています。
本当の意味での
「専門家がいる専門店。」

作業の単一化による効率重視を意味する
「専門店。」

例に挙げるなら美容院です。
「カット専門店。」に始まり、
最近では「持ち込みカラー専門店。」まであります。


不景気世代の編みだした美容師商売のやり方かも知れませんが、
職人気質の職人を減らすこと=美容業界の崩壊
と感じてしまいます。

では「専門店。」を見分けるコツ。

「職人気質の職人がいる○○専門店。」
を見分けるには、
やはり、信頼を置ける人からの口コミなのかもしれません。

本当の「専門店。」に働く人たちや、そこに集まるお客様達、
そして、そこの空間や空気感にある種の憧れを抱く人達。
の力こそが不景気脱却のきっかけになるような気がします。

aimableが目指す理想はそこにあると思います。
そして、原点なのだとも思います。


写真は小出しパリ写真。

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