人の思うこと。

↑気になりますよね。

神経質に
気にしないといけないものなのかは疑問ですが。

どう思われているか。
相手がどう思っているか。

僕らの仕事にはどちらも必要です。

しかし、言うのは簡単でも、
実際にはなかなか難しいです。

それぞれ、育ってきた環境には差がありますから、
先の二点を気にして仕事をして下さい。

と教えても、それだけで気付ける人と、そうでない人がいます。

個人的な意見ですが、
技術のレベルは10年もやれば大差はないと思います。
しかし、技術があるのとお客様が付いてきてくださるのは似ているようで、
まったく違ったりします。
逆にいえば、10年続ければとりあえずは美容師として食べていけるのです。

しかし、お客様を増やしたいと言う美容師さんを教えるなると、とても難しい

そこで、いつも伝えるのが、冒頭の二点を考えて仕事するといいよ。と言います。

そこがクリアできて初めて、どう思われたいか。
というステップに進みます。

しかし、
そこからが問題、人間色んなところで育ってきた環境が出てきます。
それに、影響を受けて様々な判断を下しながら日々を生きていくのが普通です。

どう思われたいか。

その領域に踏み込んでしまうと、
時には、自分を偽るのではなく変えなければならない局面に直面するようになります。

それまでの段階では、自分を支持してくださるお客様を増やすために、
偽ってでもお客様に「合わせる」という行為をするわけですが、

どう思われたいか。
の領域に入ると、
偽る。ではなく　変わる。
となります。
更に、お客様を増やしたい。となると
変な話、偽る程度で接客をしているようなレベルでは一般的な美容師のレベルで終わってしまうのです。

それ以上に、上を望むのであれば変わる必要が出てくるのです。
そこで、助かったり、足を引っ張るのが育ち方であったりします。

別に、親を恨むことを推奨してるわけではないです。
ある年配のお客様はおっしゃいました。

「しつけは『つ』が付くまで」

何のことやら・・・。
と思って聞いていると、
子供の年の話だったわけです。
1歳＝ひとつ
2歳＝ふたつ
・
・
・
9歳＝ここのつ
10歳＝とおつ・・・とは言いません

人間の大事な感覚や考え方はおおむね10年の人生経験で完成されるということだそうです。

恐ろしい。

その部分で形成された骨組みに対して残りの７０～80年の間の経験が肉付けされるだけとは。

それを、仕事一つに変えろと言うのだから、
出来るできないが出ても当然ですが、そこまでこだわれる美容師を目指したいものです。