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2010年8月19日木曜日

職人として生きるがゆえ。


とは、
同じ職人を目指す仲間との話から思った事。
業界は違えども、同じモノ作りをする者として昔からよく話をしていました。
彼はジュエリーデザイナー、たまに気が向くと作るこんな物。


全てハート。

ここもハート。

ここもハート型。
なぜかというと、ハートの形の石に出会ったからだそうで…。

遊び心で作ったら、気付けばハートだらけ。
遊び心もここまで行くと大したものです。

それが職人気質(かたぎ)ってやつかもしれません。

しかし、最近彼から来た電話はやや辛そうな内容。
聞いてみると、
最近お客様と向き合う時間や石と向き合う時間が少なすぎて辛いと・・・。
それもそのはず、
元々は自分の気に入ったお客様にしか品物を渡さない。
という徹底ぶりを数十年貫いてきた彼がその商品力や奇想天外な発想、
そして何より今時あり得ないくらいの職人気質さが、
全国の百貨店の用意する個展に引っ張りだこなのですから。

多くの人に作品を見ていただいたり、気に入って頂けるのはうれしいと言いながらも、
どこか辛そうな、つまらなそうな口ぶり。

その気持ちは、同じモノづくりをする者として痛いほどわかります。
知ってもらいたい、わかってもらいたい。
そう思いながらも、広まっていく事に、
人には言えない恐怖を感じたりもするのです。

ちょうど、自分の今の状況に重ねるととてもよくわかるのです。

今までのお客様の評価のお蔭で今があり、これからの発展があるわけです。
しかし、そのお客様達のお蔭で新たなお客様が増えさらなる発展へとつながります。

その反面、
仕事の内容や気持ち、自分のパワーみたいなものが薄まるのではないかという恐怖を感じます。
どこかで、いやなのだと思うくらいです。

その答えは出ないのもわかるのです。

しかし、悩んだときは必ずお客様の為になる決断の中でも一番バランスの良いものを選ぶのではなく、
自分の最初のお客様に喜んでいただけるであろう決断を優先します。

えこひいきではなく、そこには駆け出し時代の色々な気持ちが
たくさん詰まっているような気がするのです。

そこが全ての始まりなわけですから、
そこを信じたくなります。

彼にもそう伝えました。

これからのaimableやaimable aimeも初心を忘れずにやっていきたいものです。

解りやすく言うと、
暇な店は暇で、あり続けなくてはいけないと思うのです。


2 件のコメント:

nijuHAIR さんのコメント...

いつも興味深く拝見してます。

>暇な店は、、

生意気かもしれませんが、本当によくわかります。
まさに我が意を得たり、です。
ありがとうございます。

aimkamiyui さんのコメント...

nijuHAIRさん
ご無沙汰しております。
コメント有難うございます。
同じ仕事をされている方からのご意見はとても嬉しいです。
寂しい思いをされるお客様が出ないように日々思うことはたくさんあります。
書きたいことや整理したいことがあるときしか更新がない程度のブログですが、
これからもよろしくお願いします。