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2010年5月27日木曜日

大事な。

人にとって大事なもの。
大事な事。
大事な思いや思い出。
大事な・・・なにか。


それぞれ、きっと大切何かや大事な何かがあるはずです。
もちろん、僕にもあるわけで。

ただ、その数ある大事な何かの中で今までも、これからも変わらない何か。
それは、人の気持ちです。
きっと、人は気持ちに促されて色々な事を行動に移し、
その結果を良くも悪くも刈り取り。
それが、次のステップや動き、
そして明日へつながる何かを生み出すのだと日々感じます。

その何かは人それぞれ。
その数ある何かの中でも良いものを刈り取って行きたいものです。

僕は日々仕事しながらそんな事ばかり考えています。
3階の店を出した時もそうでした。

最初の一年は、
どんなに暇でも当日の新規のお客様はお断りする。

そう決めて始めました。
きっと馬鹿げていると思う美容師さんが多いと思います。
僕も何度、その決めごとをやめようかと思いながら過ごしたか知れません。

しかし、
自分の商売理念・職人理想に反することはしたくなかったので、
自分の理念や理想の正しさを体感したかったので曲げれませんでした。

その内容はこうです。

今の自分の基盤やベースになったものは何か、犠牲になったものは何か。
それを考えた時にどちらにも該当するのは「お客様」です。

当然、僕にも駆け出しの時があったわけでお世辞にも上手いなんて言えたもんじゃありません、
それでも通って下さったお客様。
犠牲になって下さったわけです。
しかし、基盤にもなってくださいました。
だから今があります。
今でも遠くから通って下さっているお客さまが何人かいらっしゃいます。
僕のデビュー当時を知るお客様です。

父のお客様を引き継いでいるケースもあります。
この場合、頭上がらないです。
上げるのは鏡を見るときだけです。
古いお客様はヒゲ面の僕の事を「えむくん。」なんて呼ばれます。
恥ずかしいやら懐かしいやら・・・・。
それもそのはず、そんな呼び方をされるのは、
20年近く前にサロンへ小遣い稼ぎに行っていた時の僕を知る方々ですから・・・・・・・・・。
20年の間に父は亡くなり、二十歳過ぎの小僧だった僕が店を継ぎ、
身体と心を壊して店をたたみ、消息不明になり。
その後、父の先生のところへ修行に入った時には、
どこからか噂を聞きつけ足を運んでくださり。

感謝と言う言葉では軽いと思うほどの感情を思い知らせて下さいました。

つまるところ、
お客様に支えられて美容師を続けています。
手を抜いたり、楽をしたり、ましてや辞めるなんて考えられるはずもありません。
だから、何かをお返ししなければと思い仕事を頑張るわけです。
それだけでは飽き足らず独立するわけです。
だって、僕が求めるお客様への「何か。」は金額のつけようがないですから、
雇われの身で出来ない事なわけです。
今まで、
「その利益にならない何か。」をやってもいいよ。
とおっしゃる経営者はいらっしゃいましたが、

心からそう言えた人は何人いたでしょう。

僕を部下に持っていた方が、
万が一ご覧になっていたら申し訳ないですが。

一人もいませんでした。

だからこそ、今のaimableがあるのかも知れません。
だって、
思う存分やって良くも悪くも刈り取るのは自分ですから。

話はそれましたが、

なぜ当日の新規のお客様をお断りしていたか。

答えは簡単です。
思う存分やって今までのお客様へ少しでも恩返しがしたかったからです。
なぜなら、
お店を出せるまでのステータスや動機付けを与えてくださったのは、
それまでのお客様だからです。
当日の新規のお客様を受け付けた後に、今までのお客様のご予約が入ったら・・・。
と考えるとお断りするしかなかったわけです。
新規のお客様には一週間後をご案内していました。
それでお断りされる方は諦めていました。
きっと、わがままな店としか映っていなかったはずです。
中には3階まで登っていらして「今から!」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
自分自身に「どんだけ自分は偉いんだよ!」と思いながら・・・・お断りしました。
その中にも、一週間後の予約をお取りになるお客様もいらっしゃいました。

その結果はどうなったでしょうか?

今までのお客様に上載せる形で新しいお客様が増えてくださるという、
素晴らしい結果になっています。

この間、大阪へ講習に行かせていただいた時にも話に取り込みました。

「新規のお客様の獲得にはどうしたらいいですか?」という質問があったので

こう答えました。
「今足を運んでいただいているお客様を心から大事にしてください。」

きっと意味不明だと思ったのでFAQは付け加えました。

そんな、意味不明な理念を持つ美容院のオーナーの独り言でした。

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